oekaki-sukiのブログ

好きなものを描いていくブログ

砂漠のバラ

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鉱物が好きです。

砂漠のバラを模写してみました。実物よりバラ!って形にしています。(模写って言うのか?)

砂漠のバラは、ミネラルがバラの花弁状に結晶化したものです。

デザート・ローズという名前の方が有名かもしれません。

読んで字のごとく砂漠で採れるのですが、水が無い所では生成されないそうで、つまり、この石が採れる場所には、かつて水があったことを意味するらしい。

なかなかロマンを感じる石なのであります。

標本ラベルもかっちょ良くて好きです。

 

星の王子様

星の王子様

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子供の頃に読んだことはあるけど、内容はよく覚えていませんでした。

読み返してみると、たくさんの名言が。

ムーミンもそうですが、昔の児童向け図書を大人になってから読み返すと、新たな発見があります。

 

作品を読む限りでは、サン=テグジュペリは夢見がちな少年がそのまま大人になったような印象を受けますが、その人生は波乱万丈の一言に尽きます。

リヨンの伯爵家に生まれるも、14の時に第一次世界大戦勃発。あともう少しで第二次世界大戦が終わる…という時に、マルセイユ沖でドイツ軍パイロットに撃墜され、44才の若さでこの世を去ってしまう。

 

それからじつに64年も経って、彼を撃墜したという元ドイツ軍パイロットが「自分が撃った」と告白したそうです。

ドイツ軍の中にも、若い頃にサン=テグジュペリの作品を読んでいた人は多かったそうで、中には彼の作品に憧れてパイロットを目指した人もいたかもしれません。

元ドイツ軍パイロットは、

「今でも、あのパイロットがサン=テグジュペリであって欲しくないと願っている」「誰もが彼の作品を小さい時に読んだ。みんな彼の本が大好きだったんだ」

とも、語っているそうです。

星の王子様が初めて出版されたのはサン=テグジュペリが亡くなる約一年前。

 

星を破壊するバオバブの三本の木を、当時の、ファシズムの台頭を表したもの(ドイツ・イタリア・日本)だという捉え方をすると、サン=テグジュペリの、反戦への思いが伝わってきます。

 

えらそうにいうのはきらいなんだけど、バオバブがあぶないってことはぜんぜん知られてないし、ひとつの星にいて、そういうことをかるくかんがえていると、めちゃくちゃきけんなことになる。

だから、めずらしく、おもいきっていうことにする。

いくよ、「子どものみなさん、バオバブに気をつけること!」

 

作品だけでなく、その生き様すべてで戦争の悲しさを伝えてくれた人なんだなあ、と改めて。